特定非営利活動法人 日本視覚障がい情報普及支援協会(JAVIS)
音声コードと切り欠きの位置事例
音声コード基本ルール
印刷物に音声コードを貼付した場合、当事者の方にそのことを触って認識していただけるよう音声コ ードの側に半円形の「切り欠き」(半円形の直径は 6mm前後が目安)を施すことが大切なルールとな っています。
音声コードの基本位置は右下になりますので、「切り欠き」の位置を基に表紙に貼付されたコード(1 ページ)の位置を特定することができます。 但し、レイアウト上の問題や製本仕様(右開き冊子等)により、表紙の右下に音声コードを貼付することができない場合は表紙の左下に音声コードを貼付して、「切り欠き」はそのコードの下に施してください。
両面・複数ページに音声コードを貼付する場合、「切り欠き」は上下に 2 つ施すことが基本ルールと なっていますが、表紙に貼付された音声コード(1 ぺージ)で両面・複数ページに音声コードがある旨 を説明する場合は「切り欠き」は一つで構いません。
印刷タイプによる具体的な図を使った「音声コードと切り抜きの位置のバリエーション(印刷物の種類ごと)」について記載します。是非、印刷前に「切り欠き」が正しく施すように製作をお願い申し上げます。
音声コードと切り欠きの位置のバリエーション(印刷物の種類ごと)
① ペラ(チラシ)の場合
・片面のみに音声コードを貼付する場合
・表面と裏面に音声コードを貼付する場合
音声コード指定位置は右下です。切り欠き位置により、コードの印刷面を認識することができます。よってレイアウト上の問題で左下にコード貼付の場合はコードの下に切り欠きを施すことになります。
※ 裏面に同様の考え方で対応しても問題ありません。
表面の音声コードの中で裏面の音声コードを案内
例「裏面の左下にも音声コードが貼付されています。」
音声コードの中で裏面の音声コードを案内しない
場合は、切り欠きを2か所施す(切り欠きの間隔に
規定はありませんが、離れすぎないこと)
② 2つ折りのリーフレットの場合
・表紙にのみ音声コードを貼付する場合
・表紙と中面、裏表紙に音声コードを貼付する場合
表紙の音声コード内で中面の音声コードを案内
例「中面の左下、右下にも音声コードを貼付しております。」
裏表紙にも音声コードが貼付されている場合は、中面右ページの音声コードで案内
③ 3つ折りリーフレットの場合
・左面が上(表紙)になる場合に表紙にのみ
音声コードを貼付する場合
・左面が上(表紙)になる場合に表紙と中面に音声コードを貼付する場合
・切り欠きは表紙面のみ施す
・表紙の音声コード内で中面の音声コードを案内
・コードを付けて良いのは四隅だけであり、四隅以外にコードは付けてはいけない
④ 観音開きの場合
※観音開きの場合に音声コードを貼付するのは非推奨としています。
( 当事者にとって切り欠きの位置が分かりづらいため)
可能であれば、他の折り加工(外四つ折など)をご検討ください。
渡されても切り欠きがわからないから、音声コードが
見つけられない…
・切り欠きは表紙面のみ施す
・表紙の音声コード内で中面の音声コードを案内
・中面右下のコード内で裏表紙の音声コードを案内
・四隅以外にコードは付けてはいけない
⑤ 冊子の場合
・表紙にのみ音声コードを貼付する場合
・切り欠きは表紙面のみ施す
・表紙のみ音声コードが貼付されていることを案内
例「この冊子は表紙のみに音声コードを貼付しております」
・全ページ、あるいは奇数ページのみ、偶数ページのみに音声コードを貼付する場合
・上から「切り欠き」を切り抜く(全ページに切り欠きを施す)
・表紙の音声コードの中で、音声コードが全ページか奇数、偶数ページにあるかを案内
例「この冊子は奇数ページのみに音声コードを貼付しております」