社会福祉法人 日本盲人会連合
名誉会長 笹川 吉彦
社会福祉法人日本盲人会連合は、「盲人の文化的、経済的向上と社会的地位の躍進を図り、進んで平和日本建設のため、人道的使命に立脚し社会公共のために寄与する」ことを目的に、各都道府県の盲人組織団体及び事業団体によって昭和23年8月18日に結成された、日本最大の盲人組織です。現在、59都道府県政令指定都市の団体により構成されています。
私ども視覚障害者は、中途失明の増加により点字利用者は視覚障害者全体の約10%であり、活字文書への情報アクセスが非常に困難な状況にあります。
特にプライバシー情報、生活情報の入手については、自立した生活と社会参加を行うためには欠かせない情報源です。既存の活字文書読み上げ装置と共に音声コード対応携帯電話は、生活情報を取得する機器としては最適なものと認識しております。
「音声コード」による情報提供は、自治体における事務効率と情報保障を両立させる情報基盤として、音声コード作成ソフトの導入整備をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
視覚障害者(障害者手帳保持者) 約30万人
その内点字利用者 10%弱(約3万人)
「制作コスト高、即時性、専門的技術」が必要なため、既存情報ツール(点字、音声テープ)では、限られた情報しか情報提供されていないのが現状です。
提供されにくい情報(特にプライバシー・生活情報)
年金通知、税金額通知、契約書、請求書、処方箋、通帳等の個々人向け情報、
行政各種広報印刷物、企業サービス宣伝印刷物等の紙媒体情報。
誰でもが、簡単に、ローコストで、即時に、情報提供が可能。
(1)音声コードは、特別な技術を要せず(PC Word環境で作成、即時情報提供)
(2)音声コードは、紙媒体で情報提供 (活字文書を音声にて情報提供)
業務文書、大量印刷物と同一紙面上に作成、情報提供(ローコスト)
*一般流通紙媒体に音声コードを添付することにより、健常者と共有して情報提供ができます。
*音声コードは、Word文書で作成できるので、業務の効率化が図れます。
*活字文書読上げ装置は、厚生労働省日常生活用具の対象機器です。